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東西廻廊【とうざいかいろう】−日光東照宮−


東照宮で蜜柑の彫刻はここだけ。

蜜柑の表側にある鶴の彫刻。
蟇股の周囲にも波が描かれている。
蜜柑【みかん】

 東照宮の彫刻は単なる装飾ではありません。それぞれに、なにがしか特定の意味があります。特に、建造物の正面に用いられているものは、重要な意味がある筈です。家康公のお墓である奥宮への通路に当る東回廊の蟇股に「眠り猫」の彫刻があります。そして、この猫と向かい合って、蜜柑の彫刻があることは、ほとんど知られていません。
 それでは、蜜柑の彫刻にはどんな意味があるのか?「古事記」の中に、次のような話があります。垂仁天皇【すいにんてんのう】の御世、田道間守【たぢまもり】と言う人が、天皇の命令で常世国【とこよのくに】に非時香菓【ときじくのかぐのみ】を探しに行きました。十年後にようやく見つけて持ち帰ったところ、天皇はすでに亡くなっており、 田道間守は嘆き悲しんで、死んでしまいました。この非時香菓が、今の橘だと言います。当時の橘は、現在の蜜柑のことです。「左近の桜・右近の橘」として、内裏の前庭に植えられた植物です。お雛様の壇飾りの1つでもあります。そして、常世の国とは、古代の日本人が信じていた不老不死の世界です。そこは海の彼方の理想郷であり、神々の世界でもあります。日本の神は、常世の国から子孫の住むこの世に現れて、人々に幸いをもたらすのです。
 橘(蜜柑)の彫刻の表側には、波頭を越えて翔ぶ鶴の彫刻があります。橘は常世の国の果物なのです。すなわち、家康公の葬られた奥宮こそ、常世の国なのです。そして、常世の国に行かれた家康公の魂は、鶴に乗ってこの世を訪れるのです。


   

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