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陽明門【ようめいもん】−日光東照宮−


陽明門の息の彫刻。顔の特徴は明らかに龍と異なる。
【いき】
 陽明門では、従来は「屋根の下には龍の頭が2段に並んでいます」と説明されてきました。ところが、上下の彫刻を見比べると顔が違うことに気付きます。下段のものにはヒゲが無く、まるでブタのように上唇に鼻孔が付いています。明らかに龍ではありません。拝殿の隅尾垂木と向拝にも各4体あります。陽明門は30。「宝暦結構書」には「息」と記しています。「いき」と読むのか「そく」なのかも不明であり、どんな動物なのか皆目分かりません。何とも奇妙な動物です。仙台の大崎八幡宮には、口がもう少し長い霊獣がおり、同じ種類と考えられます。印象としては、どうも鰐【わに】が元の姿と思われます。

   

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