杉木立の合掌
朝露の底に、ひとりの僧がいる。
東の空が白み始める頃に行者部屋を出発。
僧は峯々谷々に点在する堂社・旧跡を訪ない、読経を修していく。
雨の日も風の日も、読経の声は山を縫う。
杉と僧との無心の合掌。
一瞬の充溢が、そこにある。
アサヒペンタックス6×7 FMCタクマー200ミリ
8月5日
Asceties Going Past Peaks