晩秋の千手ケ浜
 浜に着くと、秋が残り火を静かに燃やしていた。
砂地には、土に還っていく朽ち葉が、朝の陽を受けてほのかに色づいている。
 訪れる冬を待って横たわる湖の面に、一つの季節のゆるやかな死が影をひろげていた。

アサヒペンタックス6×7 SMCタクマー75ミリ
11月1日

Senju-ga-hama in Late Autumn
The sunrise through a morning mist on Senju-ga-hama Shore of Lake Chuzenji in Oku-Nikko (Inner Nikko)