斎籐 善蔵 この度の足立廣文氏の写真集発刊にあたり、創って呉たか…やって呉れたか…。という感慨しきりである。彼とは30年来の既知でもあり、またとうえんでもある関係から、種々お付合いを重ねてきている。昔はなかなかのスポーツマンであったが、そのストレートな物言い、情勢分析の密なることは、持って生まれたもののようだ。 季節毎に日々刻々と変る日光の風物は、この大地で生活している者でなければ、味わえないのではないだろうか。しかし、あまりに慣れ過ぎて、その美しさを見逃している向きも無いとは言えない。 足立氏の写真に対する情熱は、恵まれた職務上の環境と、さらに、シャッターチャンスを逃さない審美眼とが相俟って、度々のコンクールでの受賞となっている。 30年間撮り続けてきた日々のなかには、他人に語れない挫折や、失望、そして喜びがあったことと思うが、それが今、集大成されようとしていることに、いろいろな意味から、大きな拍手を送りたい。そして、これを基点に、さらに情熱を燃やし、精進を続けて、故郷の美しさを撮り、より多くの人の眼を日光の再発見に向けてもらいたい。 足立氏の故郷である日光の長として、その成果に感謝するとともに、共鳴多かれと祈りたい。
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